2023 年3月22日 | 専門のインサイト

「どこにDOOH広告を設置するか」の問題を、モバイルベースの位置データで解決する

Choosing the right location is crucial to the success of any OOH campaign, but when marketers are spoiled for choice, audience and location data can offer clarity.

OOHキャンペーンを成功させるには、適切な設置場所を選ぶことが不可欠です。豊富な選択肢に迷うマーケティング担当者を助けてくれるのは、オーディエンスデータとローケーションデータです。

大物を釣り上げるか、ゴールを決めることか、どんな場面でも成功に必要なのは、適切な場所における適切なタイミングです。OOH広告についても、同じことが言えます。適切な場所で、適切なタイミングに、適切なオーディエンスを惹きつけ、キャンペーンの目標に応じて予算を効率的に活用するには、適切な広告設置場所を選ぶことが不可欠です。 

静止画の看板はまだまだ活躍していますが、ダイナミックでカラフルなデジタルスクリーンは、高級テレビに匹敵するほど進化を遂げたものもあり、タクシーやエレベーター、診療所、公衆トイレなど、日常生活に密着したさまざまな場面で活用されています。サイズや曲線、フォーマットも豊富なデジタルスクリーンのおかげで、クリエイティブの可能性は無限に広がります。現代の広告主はふんだんな選択肢に恵まれていると考える人もいるかもしれませんが、実際なところ、2023年における優秀なマーケティング担当者なら、データに基づく洞察なしに広告費を投入するなどということはしないでしょう。そこで出番となるのが、DOOHの秘密の立役者、オーディエンスデータとローケーションデータです。

そもそもプログラマティックDOOH広告では、特定の場所にいるオーディエンスをターゲットにすることが可能です。また、この広告の優れた点は、複数の手法を同時に活用できること。しかも、そのうちの多くの手法は、場所に限定されないのです。DOOHのローケーションデータと独自のオーディエンスデータを組み合わせれば、POI(地図上の特定の地点)、ビジネス、あるいはDOOHスクリーンに関連する人々の行動パターンや密度、集中度をより良く把握できます。このようなオーディエンスの行動パターンは、時間帯、天候、交通量など、プログラマティックで有効化されたトリガーと組み合わせると、広告の文脈効果において重要な役割を果たします。さらに、オーディエンスのデバイスが過去にDOOHスクリーンに接近したことがあるかどうかを確認すれば、広告掲載場所の選択肢を絞ることができ、リターゲティングの機会も広がります。

ローケーションデータを活用した同様の戦術としては、競合他社の店舗近くのPOIをターゲットとし、消費者の購入までの行動を追跡するという手法もあります。

ラジオやテレビ、静止画のOOH広告とは異なり、DOOH広告ではリアルタイムで最適化により、広告の掲載場所を変更することで、インプレッションを最大化しターゲットオーディエンスにリーチすることが可能です。従来のチャネルで展開されてきたインパクトの強いクリエイティブと、オンラインの高度なオーディエンスターゲティングおよび測定機能が組み合わせられたのが、DOOH広告なのです。

英語の古いことわざ「location, location, location(一に立地、二に立地、三四がなくて五に立地)」は、現代の広告の世界でも通用しますが、DOOHを活用する場合、「立地」の制約的な意味合いは希薄になります。広告主は、全ての卵を一つのバスケットに入れる必要はありません。ローケーションデータを活用し、豊富な選択肢の中からターゲットオーディエンスに関連し、かつ最終的にはビジネス目的に沿って計算された通りの成果をもたらしてくれるインベントリを選べは良いのです。、